子犬がキャンキャン鳴くのはなぜ?興奮鳴きをやめさせるマル秘技

子犬 キャンキャン 鳴く

エリちゃん

うちの子犬がすごい勢いでキャンキャン鳴いてどうしたらいいのか困っています。どうすれば中なくなってくれますか?

わんこ先生

犬は吠える動物ですが、子犬の頃からキャンキャン鳴くのを放っておくと無駄吠えをしやすい犬にしてしまいます。今回は、子犬がキャンキャン鳴くのをやめさせるためのとっておきの方法をご紹介します。

子犬がキャンキャン鳴くのをやめさせるには?

子犬の生活

子犬がキャンキャン鳴いて止まらないとお困りになっている飼い主さんはとても多いです。

キャンキャンという鳴き方の聞こえ方は人それぞれなので、ワンワン・キュンキュンと鳴いていると感じる方もいらっしゃるかもしれません。

この聞こえ方というのは国によっても大きく違って、日本人は犬の鳴き声を「ワンワン」と表現しますが海外では「ワンワン」とは聞こえていないんですね。

英語       bow-wow (バウワウ)
フランス語    ouah-ouah (ウワウワ)
イタリア語    bau-bau (バウバウ)
スペイン語    jau-jau (ジャウジャウ)
ドイツ語     haff-haff (ハフハフ)
ロシア語     gaf-gaf (ガフガフ)
中国語      wu-wu (ウーウー)
日本語      wan-wan (ワンワン)

しかも同じ日本でも、平安時代の犬の鳴き声は「ひよ」(濁点がなかったため)と表現し、室町時代には「びよ」とか「びょう」と表現されています。同じ日本人でも昔と今とでは聞こえ方が違っていたのでしょうか。

江戸時代の途中から今の「わんわん」という鳴き声で表現されるようになりました。

聞こえ方は多少の違いがあるかもしれませんが、子犬が勢いよく立て続けに鳴いている時は「キャンキャン」と聞こえることが多いようなので、今回はキャンキャンで表現していきます。

子犬のうちは、見るもの・触れるものに新しいものが多く、好奇心も旺盛なため興奮しやすいです。

子犬は生後2か月くらいから段々と恐怖心が芽生え始めて、生後6~8か月くらいになると、今度は警戒心が芽生えてきます。

あとで鳴き方などから子犬の気持ちをご紹介しますが、子犬が勢いよくキャンキャン鳴いている時は興奮していることが多いので、鳴き止ませたくても子犬自身がどうしようもなくなっていることも少なくありません。

基本的に吠えている犬に対するしつけと言うと、「無視」をすることが定石となります。

ただですね。

実際に鳴いている子犬や吠えている犬に対してやみくもに無視をしてもうまくいかないことが非常に多いです(´・ω・`)

人間がしゃべるのと同じに子犬は鳴くことで気持ちを表現し、コミュニケーションをとることが当たり前なので、鳴いちゃいけない・吠えたらいけないということが理解できません。

だからやみくもに無視をしても、子犬としたら「気づいてよ!」「聞こえないの?」という気持ちでどんどん勢いよくキャンキャンと鳴くようになるんですね。

子犬に「キャンキャン」と鳴くのをやめさせるには、鳴くのだけをやめさせようとしてもダメです。

  • 子犬のしつけに必要な基礎となるトレーニングをする
  • 子犬が安心して飼い主さんに頼れる主従関係を築く
この2つができるようになると、子犬は無駄にキャンキャン鳴くことはウソのようになくなります。

それはなぜか?というと、子犬と言えど本来はリーダーがそれ以上は鳴かなくていいということを伝えれば、鳴くことをやめます。

これはリーダーが怖いからではありませんし、リーダーに怒られるからでもありません。

子犬を恐怖によって支配しているわけではなく、頼れるリーダーが大丈夫と伝えてくれているんだから安心していていいんだと思えるからです。

飼い主さんに安心して身を任せることができるような犬にしてあげておかないと、子犬は常に不安を感じて恐怖におびえていたり、自分をコントロールできずに興奮しっぱなしというストレスまみれの状態になります。
※ストレスというのは外部からの刺激によるものなので、不安や恐怖のほかにもうれしいという気持ちでもストレスを感じます。

もちろん子犬にストレスは溜まっていきますので、ある日気付いたときにはストレスから自律神経が失調してしまったり、攻撃的な行動に繋がる心の病気になっていたということがよくあります。

それもこれも、飼い主さんが子犬を正しく導いてしつけをし、飼い主さんを信頼できる関係を築いてあげられていなかったことが原因です。

子犬がキャンキャン鳴くからと言って鳴くな!と言っても伝わりませんから、わかりやすいルールで教える必要があります。

むずかしそうだと思われるかもしれませんが安心してください。

基礎となるトレーニングをしながら、子犬との信頼関係(正しい主従関係)を築いていければ、キャンキャン鳴くといった無駄吠えを無くすことは難しくありません。

ただ、1つ注意をしないといけないのが間違えたしつけ方法で子犬をしつけると、子犬の行動は間違えた方向に進んでしまうので、行動が悪化しますし、そのうちしつけ直しをしなければいけなくなるということです。

子犬であれば、正しいしつけができたらすぐに行動は改善することができます。

キャンキャンといつまでも泣き続けることもなくなり、すぐに興奮したり、手あたり次第破壊したり、やんちゃで大変ということもなくなるので、飼い主さんは心の余裕を持って子犬を育てることができるようになります。

子犬の基礎となるトレーニング方法や子犬が安心して頼れる主従関係の築き方の両方がしっかりしているしつけ方をご存知ならば、もう少しそのトレーニングに力を入れていただいた方がいいかもしれません。

そのトレーニングをしているにもかかわらず、子犬の行動があまり変わらない場合は、残念ながら違うしつけ方法に変えたほうが良いと言えるでしょう。

今後続く愛犬との生活を楽しく、誰にでも愛される正しく再短期間でできるしつけの方法をお知りになりたい場合は下の記事をご覧いただければと思います。

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子犬はちょっと成長して警戒心が芽生えると、外に向かって吠えるとか、インターホンが鳴ると吠える、誰かがくると吠え続けるという問題が起きやすくなります。

鳴く・吠えるしつけには無視がいいんだからと言って頑張って心を鬼にして無視をしていても、一向に効果があらわれることなく、挫折される方が非常に多いです。

無視をして教えないといけないと書かれているサイトや本などがたくさんありますが、子犬と飼い主さんの我慢比べみたいに書かれていますよね。。。非常に効率も悪いですし、子犬の信頼も傷つけてしまうんじゃないといつも心配になります(´・ω・`)

無視をするならするで、子犬が自ら諦めやすい環境を作って、なおかつ正しい方法で無視をしないと効果を得るのは難しいと思います。

ご紹介した記事をスルーされてもかまわないのですが、子犬のうちに正しいしつけ方をお知りいただくというのは本当にこの後の愛犬生活が充実するか苦痛に満ちたものにするかの分かれ目だということだけ頭のスミに入れておいていただければと思います。

エリちゃん

子犬だからしつけをしてもまだわからないと思っていたけど、しつけをすることで無理なくキャンキャン鳴くのをやめさせることができるんですね!

わんこ先生

生後5か月までにしつけの基礎のトレーニングができるようになると、子犬が一番大変な時期と言われる生後8か月の時には余裕のある育犬をすることができます!無駄にキャンキャン鳴くこともなくなるので、できるだけ早くしつけを始める必要があるんですよ!

キャンキャン鳴くときの子犬の気持ち

犬は鳴くことで気持ちを表現したり、状況を飼い主さんに訴えています。

同じ「キャンキャン」という鳴き声でも、鳴き方などによっても気持ちが全く変わってきますので、どんな気持ちで鳴いているのかを気付いてあげるためにも子犬の気持ちを見ていきます。

キャンキャンと鳴いている時は大きく分けると4つの気持ちで鳴くことが多いです。

  • 甘えている
  • 興奮している
  • 恐怖を感じている
  • 痛みを感じている
鳴き方と状況や仕草から気持ちが読み取れるので、それぞれ詳しく見ていきましょう。

甘えている

  • キャンキャン

飼い主さんに甘えたい時やおねだりをしたいときなど高い声でキャンキャンと鳴きます。

甘え上手の子は飼い主さんを見つめながらやや弱めにキュンキュンと鳴くこともあります。

鳴くのと同時に

  • 飼い主さんの顔を舐める
  • 後足で立ち上がる
  • 前足で引っ掻く
  • 鼻を押し付ける

このようなしぐさを見せたら、一緒に遊んで♪かまって♪のような飼い主さんの愛情を感じたいとおねだりをしています。

興奮している

  • キャンキャンキャンキャン!

大好きな飼い主さんが帰ってきたリ、いつも遊んでくれるお客さんが来たときなどに、嬉しくてうれしくて興奮し、高い声で連続して鳴き続けます。

興奮しすぎてハイになってしまって鳴き続けることもありますが、ハイになってしまっている時は、自分で止められなくなっているので落ちつかせてあげましょう。

興奮によるキャン鳴きをさせないためには、外出するときや帰ってきた時に子犬を見ない・声をかけないで、子犬が落ち着いたら褒めてあげることを繰り返してください。

たまに「子犬ちゃ~ん!ただいま~」と飼い主さんの方からテンション高く帰ってくるなり子犬をかまおうとする方がいらっしゃいますが、これは子犬の興奮を助長します。

ケージから出してほしいとか遊んでほしくて鳴くときも、鳴いているうちにどんどん興奮してきてしまいます。

子犬の生活サイクルや子犬との遊び方、トレーニングの仕方などが少し乱れている可能性があるので、正しい生活を送れるように直すようにしないと無駄吠えに繋がっていきます。

子犬の正しい生活の見直しについても先ほどの記事は参考にしていただけるしつけをご紹介をしているので良かったらご覧ください。

恐怖を感じている

  • キャインキャイン!

甲高い声で、悲痛な感じで鳴いている時は恐怖を感じています。

子犬は、環境やしつけによって落ち着きのあるおおらかで多少のことに動じない性格に育ててあげる前ですから、持って生まれた性格が色濃く出ている時期です。

物怖じしない性格の子犬もいれば、臆病で怖がりな子犬もいますし、社会化が不足している子犬は多くのことでビビりになります。

鳴くのと同時に

  • 飼い主さんと目をそらす
  • 耳が伏せられている
  • 体を固くする・震える
  • その場から逃げようとする

このようなしぐさが見られたら何科に対して恐怖を感じているので、何に怖がっているのか見極めて恐怖の対象から子犬を離してあげてください。

痛みを感じている

  • キャンッ!

甲高い声で一回だけ鳴いたときは、子犬が痛い思いをしたなどのアクシデントが発生した時です。

人間で言えば「いてっ!」という感じですが、子犬の頃はちょっとした段差を飛び降りただけでも骨折したり脱臼をしたりするので、必ずチェックして痛みの程度を確認するようにしてください。

何度もキャンキャイン!と鳴いている時は、断続した痛みがあるときなので、すぐに動物病院に連れていくようにしてください。

ただ、犬は仮病を使うこともあります。

これは痛い思いをしたときに飼い主さんにたくさん心配してもらったなどの記憶があり、かまってもらえないことが続いたときなどに同じような行動をすると飼い主さんにかまってもらえると覚えているからです。

子犬が仮病を使ってまで飼い主さんにかまってもらいたいと思ったとしたら、かなりの愛情が不足してストレスを感じている証拠です。

お散歩とは別に十分な遊ぶ時間を作ったり、トレーニングでたくさん褒めて心を満たすようにしてください。

子犬の鳴き方の特徴

子犬は鳴き方によっていろいろな気持ちを表現していることがお分かりいただけたと思いますが、声の高さや鳴く速さや強さなどで、直感的におおよその気持ちを理解することができます。

子犬は成犬よりも鳴く声が高いため、多くの場合高い声ではあると思いますが、その中でも恐怖を感じている時と痛みを感じている時はひときわ甲高い声になることが多いです。

甘えたおねだりの時はそれほど強い鳴き方ではありませんが、だんだんと要求を伝えたい鳴き方になってくると、勢いよく連続して吠えるので力強さが感じられる鳴き方になります。

落ち着いている時や、あいさつで鳴くときは連続して鳴くことはありませんが、興奮が高まるのと同時に連続して力強く鳴くようになります。

逆に鳴く声が弱い時には、不安を感じていたり、ストレスを感じているときです。

声が弱い場合は飼い主さんが気がつかなかったり、小さい声だからと放っておいてしまいがちですが、不安やストレスは子犬にとって大きな負荷になることなので、できるだけ早く原因を突き止めて不安やストレスになっているものから遠ざけてあげるようにしてください。

飼い主さんが困ってしまうことが多い、キャンキャンと子犬が鳴くシチュエーションですが、

  • ケージから出してほしいと要求する時
  • 飼い主さんが帰ってきた時
  • 子犬が一匹でお留守番をしている時
  • 聞きなれない音(インターホンなど)が聞こえたとき
  • ご飯が欲しい時
  • 遊びたい時

などなどたくさんのシチュエーションがあります。

子犬が泣く理由や鳴いている時の気持ちなどはだいたいわかってきましたが、生活の中で考えると応用編のようになってきて判断が難しい場面も出てくると思います。

しかも勢いよくキャンキャンと鳴かれると、飼い主としてどのような行動をとるべきなのか混乱してしまったり不安を感じてしまうことも少なくありません。

この時に飼い主さんが感じた混乱や不安の気持ちは、子犬にも伝わってしまうので、子犬も混乱や不安な気持ちになり余計に鳴くのがひどくなるということがよくあります。

そこで、子犬が泣いたときにどのような対処をすることが正しいのか見ていきたいと思います。

子犬が鳴いたときの正しい対処法

子犬が鳴く時の対処法は?

  • どんな意味で泣いているのか冷静に判断
  • 鳴いたらすぐにかまわない
  • 叱らない・声をかけない
この3つを徹底することなんですが…

その前に大前提として、子犬のしつけを行っていなければいけないという点があります。

トイレのしつけがまだできていないから他のしつけにとりかかれていないという飼い主さんも非常に多いですし、お気持ちはとてもわかるんですが、子犬の成長というのは本当に早くて、すぐに成犬になってしまうんですね。

犬の年齢を人間に換算した表というのがありますが、子犬の体の成長や性成熟、できること、精神年齢から見てみると少し違う見方になります。

個体差もあるのでだいたいの目安になりますが、

  • 生後3~4か月が幼稚園生
  • 生後4~5か月が小学生
  • 生後5~7か月が中学生
  • 生後7~9か月が高校生
  • 生後9~12か月が大学生
生後1歳を迎えるころに人間の20歳くらいになり、成犬となる2歳の時には人間の25歳くらいに相当します。

こう見ると、本当に早くしつけを始めないといけないことを実感していただけると思います。

先ほどご紹介した子犬が泣いた時の対処法というのは、子犬のしつけ方を知ってすでに実践していらっしゃる方であれば、「ん…そうだよね(何当たり前のことを言ってんの?)」と思われると思います。

ただ、まだどうやって対処したらよいのかがわからないとしたら、子犬のしつけの進み具合が少し遅れ気味かもしれません。

飼い主さんは常にどっしりとかまえて小さなことに動じない姿勢をとり続けていることが必須です。

とはいえ、子犬の急成長ぶりや、行動の予測がつかないこともあるし、こちらの意図したことは伝わらないしで、あたふたしてしまうことも多いので、動じない姿勢をとり続けるということは実際難しいということは理解しています。

あたふたしてしまう原因というのは、子犬の育て方に自信が持てないからというケースがほとんどです。

飼い主さんが自分に自信が持てないと、どうしても不安に感じたり、迷いが出たり、この対処法で間違えていないか混乱してしまいます。

その迷いは多くの場合子犬に伝わるので、鳴かなくても良いのに余計に鳴いてしまうことに繋がり、もはや子犬もキャンキャン鳴いている理由もわからなくなってしまい、飼い主さんが何をやっても泣き止めないというパターンになることもあります。

一言で子犬のしつけと言いますが、子犬をしつけるためには

  • 子犬への伝え方を知る
  • 子犬への接し方とその時の考え方を知る
  • 具体的な対応の仕方を知る
  • 子犬という動物を理解する
  • 社会化の仕方を知る
  • 最適な時期に必要なしつけをする
  • 正しいトレーニング方法を知って実践する
  • 育犬を通して子犬から信頼される など
最低限でも上記のことができないと子犬をしつけるのはかなり難しくなります。

子犬が鳴くのには無視をしているけど結局いつまでたっても鳴きなむことがないし、このままで良いのか不安が大きくなっているというご相談は本当に良くいただきます。

確かに、「無視をする」という方法が必要なケースはあるんですが、最初にもお伝えしたように無視をするだけでは高確率で、鳴くのをやめさせることができません

子犬が鳴いたとき、しつけが進められていて基礎のトレーニングができていれば、子犬はコマンドに従うことができるのですぐに鳴くことをやめさせることができます。

そして飼い主さんを信頼し正しく主従関係ができていれば、犬は大好きな飼い主さんが喜ぶ行動をしたいと思うので、飼い主さんが禁止用語(ダメとかノー)を言えば、やってはいけないことだとわかります。

飼い主さんはすぐに「ダメ!」という言葉を使いますが、正しい主従関係ができていなければ子犬には何も伝わっていませんし、怖い顔をした飼い主さんに対して不安を感じるだけです。

本当に子犬の時に、正しい子犬の育て方、しつけ方というのを知ってもらって実践してもらうと、子犬もお利口さんに育ちますし、深刻な悩みを抱える心配がありません。

正しいしつけの方法については、最初にご紹介したこちらの記事をご覧いただければと思います。

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子犬がキャンキャン鳴くシチュエーションについてご紹介しましたが、しつけができていないとこんなシチュエーションで子犬が鳴いて飼い主さんのお悩みを深くしてしまいます。

  1. 飼い主と離れるだけで鳴く
  2. 車やバイクの音に向かって鳴く
  3. 特定の家族に対してだけ鳴く
  4. 良い子だったのに急に鳴くようになった
鳴き方からの子犬の気持ちを予想しても、よくわからないことや説明がつかないこと、謎なことはたくさん出てきます

飼い主と離れるだけで鳴くというのは、子犬と飼い主さんが適切な関係を築けずに、子犬が飼い主さんに極度な依存をするようになったことで起こる心の病気「分離不安」になっている恐れがあります。

成犬になって重度の分離不安になってしまっている場合は動物病院で獣医さんに相談して治療をしていくようになりますが、子犬の頃ならまだ適切な関係にすることで分離不安を直すこともできます。

車やバイクの音に向かって鳴くのは、子犬の社会化が圧倒的に不足しています。

犬の聴力は人間の4倍と言われていますから、人間でも大きいと感じている音は、犬にとって爆音です。

何かわからないものが爆音を響かせながら急に近づいてくるわけですから、子犬は怖いと感じますし不安や警戒心からもの凄い勢いで鳴くことはご想像いただけるのではないでしょうか?

子犬の社会化に最適な時期というのは生後3か月頃ではありますが、それを過ぎてしまっても子犬の社会化を進めることはできます。

子犬の社会化を進めることはしつけの中の一つという認識を持っていただいて、子犬に色々な環境や音を教えて「怖がらなくても良いものなんだよ」ということを伝えていただきたいと思います。

特定の家族に対してだけ鳴くというのは、色々なパターンがありますので何が直接の原因かは複数あるといえますが、1つ言えるのはその家族と子犬の間に信頼関係が築けていないということです。

子犬に対するしつけというのは、家族の中の誰かがすればいいわけではなく、家族全員が同じ考えで同じように子犬のしつけをしながら信頼関係を築く必要があります。

この状態を放置してしまうと、いずれ子犬が鳴くという範囲を超えて、特定の家族の姿が見えただけでけたたましく吠えるようになったり、噛むといった攻撃行動を起こすようになる危険が大です。

最後の良い子だったのに急に子犬が鳴くようになってしまったというお話も良く聞きますが、飼い主さんが一番困惑する事態でしょう。

何らかの出来事がトリガーとなった可能性はありますが、子犬が急に鳴くようになることは別に珍しいことではありません。

ただ、急に鳴くようになるケースで多いのが、しつけが不十分で飼い主さんとの関係も正しく築かれていない場合です。

まだ子犬だからしつけは早いと思っていたとか、夫婦共働きでしつけをする時間がなかった、本などを参考にして独自のしつけ法になってしまっていたなど、そもそもしつけができていないか、間違ったしつけを一生懸命にやっていたことが本当に多いです。

子犬がキャンキャンと鳴くことは、子犬の気持ちの表現ですから特に悪いことではありません。

ですが、必要以上に鳴く・鳴く必要がないことを伝えても鳴くというのは、子犬が悪いわけではなく、飼い主さんに責任がある場合が多いです。

飼い主さんにとってみれば謎と思えることでも、子犬の育て方としつけの進み具合、正しいしつけか間違えているかによって、「鳴く子犬」「興奮しやすい子犬」「怯えやすい子犬」「イライラしやすい子犬」「攻撃的な子犬」に飼い主さんが知らずに育ててしまっています

犬の性格というのは、持って生まれた気質はありますが、ほとんどは子犬の時の環境(どう育てられたか?どんなしつけだったのか?など)によって決まります。

怯えやすい性格の子犬だったとしても、十分に社会化を行って、飼い主さんを頼れる存在だと思えて、たくさん褒められて良い行動が自然と身についたら、成犬になったときにおおらかで自信に満ちた犬に変えてあげることができます。

子犬がキャンキャン鳴くからどうすれば鳴かないようになるか?という視点で見るのではなく、総合的に子犬に正しくしつけを進めてあげられているか?で見ていただくのが、鳴くことをコントロールできる近道であるということを覚えておいていただけたらなと思います。

その他の鳴き声の意味は?

子犬も体が大きく成長してくるとともに、キャンと聞こえる鳴き方から成犬に近づいた「ワン」という鳴き方に聞こえるようになってきます。

そして他の鳴き声で気持ちを伝えることも増えてくると思うので、他の鳴き方をしている時の意味を見ておきたいと思います。

聞こえ方の誤差はあると思いますが、大きく分けると「ワン」「クーン」「ウー」「ウォーン」「フン」という鳴き方があります。

ワン

元気よくワン!と一度だけ吠える時は、「やあ!」と挨拶をしていたり、「あそぼ!」といったお誘いです。

遊んでいる最中に「ワン!」と吠えている時は、楽しくて「(∩´∀`)∩ワーイ」という感じでしょうか。

ワンが一度ではなく連続してワンワンワンと吠える時は、注意喚起をしていることが多いです。要求吠えの時の鳴き方はこれが当てはまります。

犬としては「外に出すのを忘れてるよ!」「お散歩に行く時間だよ!」「お腹がすいているよ」ということを飼い主さんに伝えようとして吠えていますが、吠えたことで外に出してもらえたり、お散歩に行けたり、ご飯がもらえると、「鳴くことが正しい行動だ」と学習してしまうので要注意です。

さらに連続して「ワワワワワンッ!」となったら、相手を威嚇したり極度に警戒をしているサインです。

相当に興奮している状態ですので、吠えているところに下手に近づくと噛まれる恐れもあります。

クーン

クーンという鳴き方は声のトーンや強弱によって意味ががらりと変わります。

  • 高い声は甘えやおねだり、服従しているという意味があります。
  • 低い声は静かに興奮している時に出すことがあります。
  • 弱い声で鳴いている時は大きな不安やストレスを感じている恐れがあります。
クーンと伸ばす鳴き方のほか、「クンクン」と連続するような鳴き方をすることもあります。

ウー

ウーは主に唸り声になります。

通常唸り声を出すということは、

  • 気にいらなくてイライラしているとき
  • 「それ以上近寄るな」と言う警告
  • やめてほしいという願い
  • 相手に対して優位を主張する威嚇 など

多くの場合は警告や威嚇、怒りによるものですが、実は楽しい時や嬉しい時も低い声で唸ることがあります。

特に、犬の本能である狩猟本能や噛みたいという本能が満たされる引っ張りっこ遊びをしているときなどに、低く唸りながら遊んでいることが見られます。

特に、引っ張りっこ遊びが好きな犬だと、楽しすぎて興奮してウーウー唸りながら遊びますが、これで唸っているのは問題ありませんので、そのまま遊んでほしいと思います。

ただ、喜ぶからと言ってあまり長い時間引っ張りっこ遊びをすると、興奮によるストレスがかかってしまいますので、適度な時間で切り上げるようにしてください。

撫でられるのが好きな犬は撫でている時に唸ることがありますが、撫でられるのが嬉しいのか嫌なのかは顔の表情を見て判断してもらうことができます。

警告や威嚇をしている時には、鼻のところにしわを寄せていますが、嬉しい時は顔もリラックスした表情をしています。

唸り声とともに表情から判断してもらうと、犬の気持ちが正確にわかるようになります。

ウォーン

夜に「ウォーンウォーン」と鳴いていたら遠吠えだとわかりやすいですが、「ワン・ワン・ゥオーン…」のように、ワンと組み合わされるのも遠吠えです。

遠吠えは夜に鳴くことが多いですが、昼間でもお留守番をしているときなど、飼い主さんと離れてさびしい・不安だと思うと遠吠えをします。

そして、他の犬の遠吠えが聞こえると、急に遠吠えをすることがありますが、これはとても優しい理由からなんですね。

群れで生活をしていた犬は孤独に弱いです。

他の犬がさびしい気持ちで遠吠えをしているのが聞こえると、「大丈夫?ぼく近くにいるよ」と慰めるために遠吠えをしていると考えられるそうです。

他の犬の遠吠えで鳴き始めたとしたら、頭ごなしに「うるさい!」と叱るのではなく、慰めてあげているんだなと考えて、背中をなで犬を落ち着かせてあげるようにしてあげてください。

フン

フンは鳴いていないですが、鳴かずに気持ちを伝えようとしている時に出す音です。

しつけが行き届いていて、鳴かないほうが良い行動だと考えている犬に多く見られます。

興奮した気持ちを自分でコントロールして押さえている時や、じれったい思いをしているときなどに「フンッ」「フンフン」と鼻を鳴らすように音を出します。

ご飯を前にして「待て」をされているときなどに「フンフン」というのは、じらされていると感じているけど我慢しているというサインです。

どことなく落ち着かないそぶりが見られる時は、不完全燃焼であるということなので、1つの判断基準にしてもらえればと思います。

フンという音ではなく、「ヒンヒン」と鳴いているような声だと、フンとは意味が違って不安や恐怖を我慢している可能性があります。

フンとかヒンとかわかりにくいかもしれませんが、声だけで判断するのではなく、そんな音が聞こえたら犬の様子を確認して、状況や表情を見ると判断しやすいです。

これらの鳴き方のほかに、「ヨーウ・オーウ」といったヨーデルのような声を出すことがあります。

これは「うれしいな」「何か楽しいことが起こりそうだ」と喜びやうれしい興奮を示す声です。

ヨーデル風のほかに、あくび混じりのような声で表現することもあるそうなので、遊びに行くときに「あくび混じりって楽しくないのかな?」とは判断しないであげてもらいたいと思います。

最後に

子犬の場合は、キャン鳴きのほかにも、夜に鳴いたら夜鳴きですし甘えたように鳴いていたら甘え鳴きとも呼ばれます。

色々な子犬の「鳴き」に、困ったり、苦労されることもあると思います。

しかし、犬との生活は一方通行ではなくてお互いに歩み寄ってわかり合い、絆を深めていくことが愛犬生活のだいご味とも言えるのではないでしょうか。

犬も子犬も、言葉でコミュニケーションが取れませんが一生懸命気持ちを伝えようとしたり、経験を通して学習をしようとしています。

しかも子犬は、それこそ鳴くことで飼い主さんに訴えようと頑張っています。

ですから、子犬がキャンキャンといつまでも鳴くからと言って、全て無駄吠えで片づけてしまったり、叱って泣き止ませようとするのはしないでいただきたいと思います。

あと、安易に無駄吠え防止グッズを使うのもやめてもらいたいと思います。

吠えたり鳴いたりすることを、罰を与えて鳴くことを禁止するというのは、子犬へ余計な恐怖や不安を与えることに繋がります。

私たち人間も、恐怖を感じてしまうような相手を心から信頼したり、頼りたいという気持ちにはなりませんよね。

もちろん犬も同じで、恐怖を感じる人や恐怖で縛ろうとする相手、痛い思いをさせる人などに対して、信頼することはできませんし、大好きという気持ちにもなれません。

逆に、もしも気持ちを理解して怖いと思っているものから助けてくれたり、感じていたストレスを解消してくれたりしたら、あなたの愛犬は飼い主さんをとても信頼し、頼れる存在であると認めてくれると思いませんか?

犬も気持ちを理解してもらえるのは嬉しいことです。

人間社会でいけない行動をしてしまっているとしたら、怖い顔で叱られるのではなく、正しく導いてくれたらいつでも安心していられるようになります。

犬は飼い主さんが困る行動をとりたいわけではなく、人間社会で学習したことから行動をしているので、飼い主さんに叱られることをしたとしてもどうして怒られるのか理解ができないんですね。

  • 吠えて要求をしてはいけない
  • 人を噛んではいけない
  • トイレシートの上で排泄をしなければいけない
  • お散歩は飼い主さんと並んで歩く
  • コマンドには必ず従う

など、これらのことは、飼い主さんがちゃんと犬を導いて、正しい行動ができるような犬に育ててあげないと、犬が勝手にできるようにはならないです。

しつけは、犬に人間の言うことを聞かせるために行うのではなく、犬が安心して毎日を生活できるように導き、気持ちを通じ合わせて信頼関係を築くために行うものです。

まだ子犬ですからこれから理想的な関係を築くことができる時期に、正しいしつけの方法を知っていただいて、子犬が鳴いている時は理由を考え、無駄にキャンキャン鳴かなくても済む環境を作ってもらえればと思います。

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